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2025年度適性検査分析速報-千代田区立九段中等教育学校-

投稿日: 2025.02.3 3:35 pm

 

 

2025年度 千代田区立九段中等教育学校 適性検査分析速報

 

 

適性検査1

【出典】
〔大問1〕坪田侑也『八秒で跳べ』

〔大問2〕岡田美智男『〈弱いロボット〉から考える― 人・社会・生きること』

【出題形式】
例年と問題数はほとんど変化がなく、大問2題、小問数7題の出題でした。例年通りの出題傾向と難度と言ってもよいでしょう。最後の作文問題の字数が減ったことが大きなトピックと言えます。

 

〔大問1〕物語文

昨年度の九段中等の適性検査1の大問1では詩の鑑賞文が出題されていましたが、今年度は令和5年度以前でも出題されてきた物語文が出題されました。問1では登場人物である「僕」目線の「誰か」つまり「和泉」の印象をまとめる必要があります。本文中の「冷徹な目」などの表現に着目できたかどうかがポイントです。問2は空所補充の問題ですが、「僕」と「和泉」のバレーに対する姿勢について共通点を読み取る必要がありました。ここは手堅く取りたい問題といえるでしょう。問3は「僕」に起きた変化をまとめる問題です。「僕」は試合中に「考えすぎてい」ることが読み取れます。傍線部の前の部分で「(コートの外では)悩んでいいのだ」ということを和泉から教えてもらっています。そこを手がかりにまとめます。差がつく問題と言えるでしょう。問4では例年通り短い作文を書く問題です。文章における「最適化」しようとした具体例を書きます。難度は例年に比べ大きな変化はないと言ってよいでしょう。

 

〔大問2〕説明文

1つの説明文が2つに分割された形で出題されました。各文章をもとに読解・作文する形式でした。問1では傍線部の行為をすることによる「効果」を書く問題でした。「○○効果」と探そうとすると解けない問題であり、効果として期待できることが何かを考えながら読む必要があります。問2は、九段中等の適性検査1では珍しく、文章横断型の読解問題が出題されました。これまでの適性検査型の勉強と同じ解き方で正解へ導くことができるはずです。問3の作文問題は例年からさらに文字数が減り、100字以上150字以内の指定でした。第1段落では傍線の直前に「つまり」とあることから言い換えられている表現に着目すると書くことができるはずです。第2段落では制限された文字数ですので、一貫性を残しつつ、具体例を短くまとめられるかがカギとなるでしょう。

 

適性検査2

【大問1】資料を用いて考察する問題

複数の資料と会話文を基に、選択肢から選んだり当てはまる言葉を書いたりする問題でした。問1は、植物の特徴と気温や標高の関係を、資料と問題文をふまえて考える問題です。九段中の適性検査では頻出の問題であり、難度も高くないため、確実に正解したい問題です。問2は、「両立」という言葉に相応しい内容を考え、当てはまる言葉を考える問題です。資料にある用語を書き抜くだけではなく、空らんに合うように書き換える必要がありました。問3は、資料をもとにエコツーリズムの説明として適切でないものを選び、その理由を記述する問題でした。資料をよく読み、エコツーリズムとはなにかをしっかりと理解することで正解できる問題です。全体を通して、昨年度と比べて難度に大きな変化はなく、満点を狙いたいところです。

【大問2】熱気球を題材にした理科系問題

熱気球を題材として、資料をもとに考察し、記述および作業をする問題でした。問1はガラス管の断面積に着目すること、問2は風の感じ方についての資料を組み合わせて考察することが必要な記述問題ですが、いずれも適性検査において典型的な内容であり、難易度はやや易しめと言えます。問3ではゲームにおいて分量のあるルールを理解し、正しい操作を手早く行えるかという点でやや難易度が高く、点数を左右する一問でした。

【大問3】直線でできたおもちゃを題材にした算数系問題

「樹木さん」という直線の枝でできたおもちゃについて、ルールに基づいた図形の作成について考察、記述する問題です。問1は記号選択および空欄補充であり、平易と言えますが、問2から問4にかけては、いずれも理由の説明を要求する問題となっています。こちらは昨年度の図形の問題と同様、ルールの理解に加えて、適切に文章で表現する力が必要となるため、やや難度が高く、点差の生じる一問でしょう。

 

適性検査3

【大問1】水をテーマとする資料を読んで考察する問題

問1は資料1~資料4をふまえて、文章の中に入る適切な語句を選ぶ問題です。資料の数は昨年度と比べても多くはなく、資料の内容も平易なため、一つ一つの資料の情報を確実に読み取り、正解したい問題です。問2は、資料をもとに江戸時代と古代ローマの上水道を比べ、共通点を2つ書く問題でした。条件に従って書くことで2つの共通点を見つけ出すことができます。問3は、水資源の分配案がどのような根拠で考えられているかを、数字を用いて説明するという新しい傾向の問題でした。配分案①と②のうち、①については数値的に検討をつけやすいものの、②は資料の中の細かい言葉遣いに注意できないと解答をつくることができず、難度の高いものでした。

 

【大問2】手打ちうどんを題材にした理科系問題
手打ちうどんを題材に計算、および資料を用いて考察をする問題です。問1は食塩水を用いた基礎的な割合計算のため、平易であり確実に正解したい問題です。問2 問3では理由の記述が求められ、複数の資料を組み合わせて分析、考察を行い、正しい解答を導く論理的思考力が必要とされるため、この力の有無が点数を分けました。

 

【大問3】製本を題材にした算数系問題
製本方法を題材に計算、および規則性を考察する問題です。問1 問3は資料と条件を踏まえて計算する問題で、式と文章を用いての解答が要求されていますが、特に問1は平易な問題のため正解したい問題です。問2は資料をもとに規則性を見つける問題ですが、紙の枚数や白紙のページの配置も正確に理解する必要があり、完答するための難易度はやや高かったと考えられます。ただし、適性検査の題材としては頻出であり、解いてきた問題の量が正否を分ける一問でした。

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“2025年度適性検査分析速報-千代田区立九段中等教育学校-”への4件のコメント

  1. 匿名希望 says:

    3年間お世話になった気がします。

  2. area-manager says:

    ありがとうございます。
    次のステージでのご活躍を期待しております。
    田村

  3. ena 1本 says:

    不合格だったけれど4年間お世話になりました。ありがとうございました。

  4. area-manager says:

    ena1本様

    コメントありがとうございます。
    また、4年間の長きに渡り、enaに通ってくださって本当にありがとうございます。
    お力になれず、大変申し訳ありませんでした。
    どうか、中学校生活でも次に向けてチャレンジしてほしいです。

    田村

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