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くらしの中の「国語科」~七夕~

コメント数:0   投稿日:2024/07/05 17:08:01 

こんにちは、ena個別河辺の西村です。

 

前回の「くらしの中の『社会科』~東京都知事選挙~」が好評だった…

 

のかどうかは分かりませんが(笑)

勝手にシリーズ化しようかと思ったので今回もいきます!!

その名も「くらしの中の『国語科』~七夕~」です!

 

「七夕」

皆さんご存知のように7月7日は七夕の日です。

この「七夕」の由来から見ていきましょう。

 

七夕伝説の起源は中国と言われます!

「七夕(たなばた)」といえば、織姫と彦星の物語がよく知られていますね。

このお話のルーツは中国の星伝説です。

牛飼いの「牽牛(けんぎゅう)」と天帝の娘で機織りの名手「織女(しょくじょ)」は、

共に働き者でしたが、結婚を機に仕事をサボるようになりました。

これが天帝の怒りを買い、2人は年に1度、7月7日の夜にしか会えなくなったと伝えられています。

織女は「こと座のベガ」、牽牛は「わし座のアルタイル」を表しています。

 

中国の行事「乞巧奠」

由来とされることの1つに、中国の乞巧奠(きこうでん)という行事があるそうです。

「乞」は願う、

「巧」は(技術が)上達する、

「奠」はまつる

というふうにそれぞれの文字に意味があります。

7月7日、織姫にあやかり、機織りの技が向上するように祈りをささげる風習から生まれたといわれています。

この行事の際には、庭先の設けた祭壇に針や5色の糸が供えられました。

やがて機織りの技術にとどまらず、芸事や書道などの上達を願う行事へと変化していったと言われます。

日本にはこの「乞巧奠(きこうでん)」が平安時代に伝わったと言われ、宮中でも取り入れられました。

この「乞巧奠」と先ほど紹介した星伝説が合わさり、7月7日を七夕として祝うようになったのです。

 

日本の「棚機つ女」

日本では、中国の星伝説や「乞巧奠」に、

日本古来の棚機つ女(たなばたつめ)伝説が合わさりました。

棚機つ女は、水辺で神に捧げる衣を織りながら神の降臨を待つ乙女のことを指します。

この棚機つ女と織姫が結び付き、「七夕」と書いて「たなばた」と読むようになったようです。

 

「七夕」⇒「たなばた」

これ国語で学習する「熟字訓」ですね。

「熟字訓」とは、

漢字のもともとの読みとは違う日本語としての漢字の読みの一種です。

その字の意味にあたる日本語が、中国語(漢音・呉音など)を受けた読み方とは別の読み方として、固定したもの。

 

「七夕」という文字の意味は?

前述のように、「棚機つ女(たなばたつめ)」と「七夕」という文字が結びついて「たなばた」と読むようになったことは

分かっていただいたでしょうが、

次に出てくる疑問は“なぜ七夕と書くのか”ですよね?

 

「七月七日の夜」が由来

「七夕」と表記されるようになった訳は、いわゆる「七夕」行事が7月7日の夜に行われたこと

由来すると言われます。

「七月七日の夕」⇒「七夕」というわけですね。

 

では、なぜ7月7日なのか。

これは「七夕」が五節句と呼ばれる年中行事の一つということに由来します。

まず、時折ニュースなどでも耳にすることがある「五節句」というものがあります。

「五節句」の「節」は、季節の変わり目のことです。

古代中国には、陰陽説という考え方がありました。

これは「陽と陰と呼ぶ、互いに反する性質をもった二種の気。両者の相互作用によって天地間の万物が造り出されるとした。」という考えです。

これを暦にも応用し、

暦の中で「奇数日」は「陽」を表し、「偶数日」は「陰」を表すとされました。

そして暦の中で奇数が重なる日付は、

「(奇数(陽)が重なると (偶数)陰になるとして、それを避けるための避邪〔ひじゃ〕の行事が行われた」ことで

「節句」といわれるようになった そうです。

五節句には、

①人日じんじつ(正月7日)⇒七草の日

②上巳じょうし(3月3日)⇒ひな祭り

③端午たんご(5月5日)⇒こどもの日

④七夕しちせき(7月7日)⇒七夕

⑤重陽ちょうよう(9月9日)⇒菊の節句(とも呼ばれます)

があります。

※3月3日、5月5日のように奇数の重なる日が選ばれていますが、1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)を五節句の中に取り入れています。

こういった歴史があるのですね。

 

皆さんの願いごとが叶いますように!(^^)!

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