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ena田無

小中学部

発芽の条件

投稿日: 2024.06.17 8:34 am

こんにちは ena田無の松島です。

小4·私立 理科は、引き続き 植物、「 発芽の条件 」。
 植物も、動物も、次の世代を残すのが至上の目的。あらん限りの知恵と能力を そこに結集します。
 マツの仲間は、あの マツボックリ = 雌花(めばな)のカサの中に、羽根がはえた種子をたくわえます。その説明のために…、クリスマスの飾りなんかに使う大王マツは、種子もジャンボ!  上から落とすと、ヒラヒラヒラ…と回転して プロペラのよう。滞空時間を長くして、そこに風が吹けば、より遠くまで 種子を運ぶことが出来る…ってわけ。小6生さん、目を丸くして…、そして、キャッチしようと 目と手で追います!(笑)
 指でつつくと バラッと崩壊してしまうので有名な ヒマラヤスギの球果 = マツボックリの種子も同じ仕組みです。[ そのうち、まだ崩れてないのを入荷したら、やって見せてあげますね。まるでコマのような軸と、バラのような先端 = シダーローズが形を残すだけ、で、お見事にバラバラになります! ]
 科博のミュージアムショップで売ってる フライングシード = アルソミトラは、マツではなく ウリの仲間。結構なお値段で売ってますが(笑)、ヤシの実みたいな中に 三百枚ほども入っているのだとか。ツイッ、ツイッと遠くまで飛びます。旋回して、戻ってきたりもします。マツと違って、風が期待出来ない土地の産なので 我から滑空するんですね。これまた、生徒さんさんたち、夢中で 追っかけていきます(笑)。
 他にも、テッポウユリ,プラタナス = スズカケ,ジュズダマ…と、いろんな種子を見せてあげました。
 テッポウユリは、先日の ポピー = ヒナゲシのような 大量の種子のタンク。その種子には、マツのように、アルソミトラのように、羽根? がついている上に、そもそも軽く、薄いので、これまた 遠くまで飛びます。
 ジュズダマは 水辺に生えることが多く、このカチンカチンの種子、なんと! 水に浮くんですね。そうやって、遠くまで仲間をふやそうとします
 匂いをかいでみると分かるんですが、ムギの仲間で、特に 食用のものは「 ハトムギ 」と呼ばれます。そう、あのハトムギ茶のハトムギ、です。 
 そうそう、駅前のスーパーにあったので買っときました。ポピー·シード、あの種子タンクの食用のやつです。ゴマよりもクセのない 軽い味、香り。なかなかです。
 さて、ビン詰めのマツボックリとシダーローズを 生徒さんに見せてあげたら、見たことなかったんでしょうね、どうやって入れたの? と、すっごく興味を持ってました。まだ 小さい頃に ビンに入れて、エサをやって育てたら、大きくなって出られなくなっちゃったんだよ、と教えてあげました(笑)。
 ホントは、水に濡らすとカサを閉じて小さくなる、というマツボックリの性質を利用したもの。乾けば 開いて 出られなくなる、ってわけ。雨の日には種子を飛ばさない、という植物の知恵を、素敵なインテリアに応用しました!
 ニンニクの花も、そろそろオシマイにしようと、最後にカッターで切断して 花の構造をみんなで見ました。真ん中のメシベが 根元の子房につながってます。受粉 ➡ 受精して、種子を作るんだ…と、観察出来たのはいいのですが、スッとカッターの刃を入れた途端、ニンニクくっせぇ〜〜!!!  それがニンニクであることを改めて認識しました(笑)。
 ニンニクは、ネギの仲間。もっと言えば、マンジュシャゲ = ヒガンバナ科、です。ネギの小花のかたまりを「 ねぎぼうず 」と言いますが、街角のプランターで、公園で、今の季節、よく見かけますよ。
 テキストの続きは、街に、森に、公園に、あります。あるんですよ、目を凝らせば!

 

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