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小中学部

ロウソクの科学 続き

投稿日: 2024.06.11 9:49 am

こんにちは ena田無の松島です。

小6 理系「 ものの燃え方 」より、『 ロウソクの科学 』の続報です。
 発火点に達しなければ火は燃えない。てなわけで、ハイ、有名な「 紙のお鍋 」! です。
 別に、特別な紙ってわけじゃない。百均で売ってる、普通ぅ〜の紙皿です。水に熱エネルギーが奪われて、焦げこそすれ 燃えることはない。…って 分かっていても、なんか、オッカナイですよね。[ これ系のドキドキ実験、他にも いろいろありますが、それはまた、別の機会に。 ]
 ついに、お湯は ボコボコ 沸騰!  さぁ、どうしようかな。ゆで卵 [ ウズラ ] でも作ろうか?  それとも、オヤツに カップ麺でも 食べようかな? (笑)
 さて、炎の熱が奪われ…とくれば、「 掘り進むロウソク 」なんてのもあります。これまた、周りの水に熱が奪われ、縁(ふち)だけ残して、炎がロウソクの中を掘り進んでいきます。なんか ふしぎ〜なカンジ、ですよね。
 やがて、炎の揺らぎで 縁が わずか溶けて、水が流れ込み…?  ジュッと音がして、実験終了、です。
 縦に切断すると、不思議さが際立ちます。写真だと分かり難いですが。
 炎が なるべく揺れぬよう、30分ほど エアコンを切って 授業を進めました。なれど、問題を解きまくる小6生、さして気にすることもなく ガンバり抜きました。おかげで、いつになく うまくいった、かな?  生徒さんたちも 納得、感動! の出来でした。
 さて、炎心,内炎,外炎、というロウソクの炎の構造から、こんなことも出来ます。フッと吹き消したロウソクから 立ち上る白い煙 = ロウの気体に、ちょっと離れたところから火を点けると、火が煙を伝って、ポッと ロウソクが点くんです。前回の授業では、そんな「 見えない導火線 」…なんて、微妙〜な実験も見てもらいましたが、今回は ちょいと小道具を作っときました。
 ハイ、炎心からは白い煙…、ロウの気体ですね。そして、内炎からは、黒い煙…、不完全燃焼の炭素の粉、でしたね。バチバチ。
 さらに、炎心からのロウの気体 = 白い煙には、ナント!  火が点くんですよ。「 炎のリレー 」! です。コレは、ハッキリ、クッキリ!  よく分かりました。
 …これら全部の実験が『 ロウソクの科学 』に載ってるわけではありませんし、他にも、二酸化炭素 = 呼気で 石灰水を白く濁らせる、なんて定番的な実験も載ってます。
 作者、ファラデーは、本来、電磁誘導や、その逆の「 ファラデー·モーター 」など、電気関係の研究で有名な科学者です。『 ロウソクの科学 』は、そのファラデーが クリスマスごとに、子どもたちを集めての科学講演[ 実験つき ]を本にまとめたもの。子どものための 科学入門編、といったところです。
 編集したクルックスも、これまた、電子線 = 陰極線の「 クルックス管 」で知られています。どちらも 中2·理科の「 電気 」の範囲で学習します。
 ノーベル賞を受賞した 大隅良典博士[ 2016年、オートファジーで 生理学·医学賞を受賞 ],吉野彰博士[ 2019年、リチウムイオン電池の開発で 化学賞を受賞 ]が「 子どもの頃に読み、理科 = 科学に目覚めるきっかけになった 」とインタビューに答えた? ことから、数年前に 突然、『 ロウソクの科学 』が流行りました。
 松島先生は、それより遥か以前の 小学5年生のときだったかな?  可能な限りの実験を再現し、夏の自由研究として学校に提出した思い出があります。岩波文庫の銅版画風の挿絵(さしえ)に レトロな雰囲気があり、まさに、科学の古典、を実感したものです。子供向き、というには、結構 レベルの高いものでもありました。
 さてさて、話変わって[ 戻って? ]…。今週は、小学部の 学判ウィークです。十分な上にも 十分な準備をして臨みましょう。
 中学部は そろそろ期末テストを意識して、宿題にも enaワークを取り入れていきます。
 小学生も中学生も頑張ります!  燃えろ!   ロウソクだけに、ね。 オヤジ·ギャグ?  いえいえ、ホンキです!!!!

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