６月２日実施分から、英検の問題形式のリニューアルが行われました。３級以上の全ての級がその対象となりましたので、中学生の受験者が多い３級、準２級も含まれます。

　このリニューアルで注目されるのは、英作文の能力の配点が大きくなったことです。つまり、英作文の力が試される比重が高くなりました（その反面、準２級については語彙問題と読解問題が減少しました。３級は増えただけで何も減らず、試験時間が伸びました。）。そうであるならば、これまでのような単語集をコツコツと覚えるのが主流だった感のある試験対策を改め、英作文の対策にもほぼそれと同じくらいの力を入れる必要がありそうです。

　そのためには、運を天に任せたような行き当たりばったりで試験を迎えるのではなく、事前に英作文専門の英検用テキストもこなすようにしていきましょう。そのためには、準２級以上の級につきましては、多少語彙力をつけるための勉強を弱めても良いでしょう。その分、英作文対策に力を向けていくようにしていきましょう。

　また、日頃の勉強では、enaワークの英作文のところもしっかりやっておきましょう。難しくても簡単にはあきらめず、また、英作文のところだけを繰り返し見直すのも良いでしょう。それはゆくゆくは都立高受験の際の英作文の問題でも役立ちます。

　以上のように、今後、英語においては「英作文の力」が重視されていくでしょう。誰にとっても英作文は難しいです。ですので、初めはあまり上手くいかなくても焦らず、根気よくやっていきましょう。何か分からないことがありましたら、遠慮無く相談して下さい。

松浦