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小中学部

国語➂

投稿日: 2024.06.24 5:36 pm

講師の橋口です。

国語の学習法シリーズ3回目の今回は

経験値(知)の蓄積です。

前回の国語②の内容と重複する部分が多くなりますが…

入試問題で出題される文章には、いわゆる「よく出るテーマ」があります。

テスト(模試や入試本番も含む)の時は、限られた時間内に文章の内容を理解して、設問を処理していかなければなりません。その際に、「あ、この話、読んだことがあるぞ」、という経験があるのとないのとでは理解の度合いが大きく異なり、結果として設問処理の正確さ、スピードに差がつきます。

だからといって、単純に読書量を増やすというやり方ではあまりにも効率がよくありません。手当たり次第に読書する必要などありません。では、どのように取り組めばよいのか。

それは…教材で学ぶという視点を持つということです。

読書以外でも、文章を読む機会は数多くあります。たとえば、enaの作文や国語の授業で扱われたとき、学判などのテストで出題された文章を読む、復習するとき、あるいは、学校で使用している教科書の文章を読むときなどです。正答とその根拠を確認するだけでなく、教材から学ぶ視点を持ってください。そして、どんどん経験値(知)を蓄積していきましょう。

ちなみに、そこで初めて触れたテーマについて、その時点で完璧な理解が必要というわけではありません。「ふーん、そうなんだ」、「なるほど、おもしろいな」という程度でよいのです。そのテーマに繰り返し出会うことで、経験値(知)がレベルアップしていきます。

一例をあげましょう。

比較文化はよく出題されるテーマの一つですが、

かりに、松本仁一『異文化の根っこ』が出典となっていたら、(←おススメですが、現在入手困難?かも)

豊かな自然に恵まれた日本では

・人間は自然の一部に過ぎず、自然に対する畏敬の念がうまれる。→八百万の神々の存在

・農耕社会が形成され、ムラに定住する。→自己主張よりも妥協と協調が要求される

という情報(知識)を得ることができ、それらと対照的な自然環境からうまれた、西洋の宗教観や、西洋における自己主張の必要性も経験値(知)として蓄積ができます。

これらの経験値(知)が、例えば、森本哲郎や外山滋比古などの日本語にまつわる問題を解く際に生かされます。具体的な著者名や、読んだ順番が重要なのではありません。似たようなテーマが繰り返し出題されるたびに、経験値(知)の蓄積を意識することで、そのテーマに対する理解が深まっていくということです。

他にも日本特有の自然観が関連していくテーマとして、『平家物語』 『徒然草』 『方丈記』などの古典に共通している仏教的無常観があります。これは日本文化の底流となる要素の一つですが、直接それらの古典を熟知していなくても、日本の四季の変化に関連して書かれたさまざまな文章を読むたびに(こちらも出題が多いテーマの一つです)、繰り返されるそれぞれの季節の移ろいに敏感に反応していた私たち日本人の思想に、変化を常とする無常観が成立していったのだという経験値(知)を蓄積していくことが可能です。

それぞれの経験が、その時にはたとえ断片的なものであったとしても、蓄積するという意識を高めるだけで、「あ、これ読んだことあるな」から、「また出てきたぞ」「やっぱりあの話か」と経験に厚みが加わってきます。

経験値(知)を上げる→レベルアップする→できることが増える!!

自分の成長を楽しみながら積極的に学習に取り組むことができる!!ようになります。

 

その他、良く出されるテーマについては当ブログで紹介していく予定です。

 

RPGが好き

ドラクエにはまってもう○○年…

次作が発売されたらswitchを買おうかな

橋口です。

初夏の花 アガパンサス

何科なのかしら…

 

 

 

 

 

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