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小中学部
2.21 日刊ena塩浜 -ウィンタースポーツ-
投稿日: 2025.02.21 9:23 pm
こんにちは、ena塩浜の青木です。
2月21日、金曜日。
2025年度都立高校一般入試日。
塾教師は、ウィンタースポーツができません。
シーズンががっつり大切な時期と重なりますから、
たぶん、これから先も、引退するまでは不可能です。
引退するときには、もうウィンタースポーツをできるような体ではないかもしれませんから、
ウィンタースポーツに触れること自体が、もうないのかもしれません。
enaでは、入試日当日のこの日、
夜に校舎に来てもらって、すぐに自己採点を行います。
このデータの積み重ねが、enaのこれまでの実績を作り上げ、
また、未来の実績を作り出すことに繋がります。
自己採点終了後、enaに通うのも今日が最後ですから、
感想を聞いてみました。
「長いと思っていたけれど、今日もあっという間に終わってしまって、振り返ってみると……」
言葉が消えていくところが何ともリアルで、胸に来るものがありました。
また、他塾から移ってきた子は、「本当に(ここまで)大変だった」と言っていました。
ena塩浜は、あともうちょっとで開校1年。
その他塾から来た子は、面倒を見させてもらったのは半年ですが、この感想を聞いて、
こっちに来てもらえて本当に良かったと思いました。
辛さ、苦しさ、我慢のない受験なんて、ほとんど価値がないと思います。
都内でも子ども数が減少に転じた現在、
へらへらしながらその時を迎えても、ただ高校生になるだけであれば選択肢はいくらでもあります。
ウチにはいませんでしたが、私立高校無償化に伴って、かつてであれば都立高校に行くためにどこかで「やる」モードに切り替わるを得なかった中3生も、最後までへらへらしたまま私立単願で入試を終える道ができてしまいました。
必死に、真剣に、懸命に頑張ることの大変さと、それを乗り越えた先にあるものを、中学入試でも高校入試でも味わわずに、
どこで学ぶというのでしょうか。
大学入試はもとよりもうずっと昔から入試の体をなさない学校が複数ある過剰供給の状態で、進学とは違う道を進むにしても、人が減る日本ではどのルートだろうが大半は売り手市場です……。
そんな状況であっても人が人として社会の中で生きていく限り、歯を食いしばるときがいつまでも訪れないとは到底思えません。
数多ある分岐点の序盤も序盤で、「頑張る」ことを学べなければ、もっと先の、取り返しがつかない分岐点でも、足が逃げ道にしか進まないようになってしまうと思います。
ena説明会などでもよく言っているのですが、私は塾教師としてはだいぶうるさいほうだと思います。
しつけに当たることも行います。
授業中に肘をついている子は注意します。
力をちゃんとつけられるように、課題も多く出させてもらう方だと思います。
学年に関わらず、授業外の日でも校舎に呼ぶことも多いです。
複数年に渡って面倒を見させてもらう子たちだと、
青木はそう指導してくるやつだ、と分かってもらえて、慣れてもらえて、
自然体でそう通うようになっていく子たちをこれまでも見てきましたが、
わずか1年足らずの中で、当然慣れるような暇もないまま、
それでも必死で頑張りぬいてきた中3生たちには敬意を持ちますし、誇りに思います。
あの子たちが、1期生で本当に良かったです。
あとはただ、あの子たちの頑張りが報われるように、天に祈るだけです。
全てを終えて帰るときの中3生たちは、まさに疲労困憊、しっかり走り切ってきた、という表情でした。
今、諸々を終えて、これを書いている私も同じ心境です。何だか、身体にうまく力が入りません。
そういえば、ウィンタースポーツも、大体は終わったあとにベッドに入ると、身体の端から端まで疲れ切っていて、
得も言われぬ感覚を味わいますよね。あの感じは、一種の達成感にも似ていると思います。
やはり、この仕事をしていると、ウィンタースポーツをしに行く必要はありません。
定期テスト対策を頑張る中学生たちにも、小テストをガリガリとく小学生たちにも、
数年後、ヘロヘロにさせられるのが楽しみです。
◆今日の一問:桜が咲くのはいつか。
ena塩浜 青木
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