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小中学部

1.25 日刊ena塩浜 -受験は文化②-

投稿日: 2025.01.25 7:16 pm

こんにちは、中華まんならピザまんのena塩浜の青木です。

 

1月25日、土曜日。

 

現在、毎週土曜日は13時からena説明会を実施中。

本日も説明会と、そこに間に合わずその後の時間にお越しいただいた方とお話をさせていただきました。

何というか、こんな感想を抱くのもおこがましいことなのかもしれませんが、

何年この仕事をしていても、保護者様がお子様の幸せを願って、選択肢についてあれこれ頭を悩ませている姿はとても良いものだと思います。

その願いの大きさを、本人たちが理解するのはきっと何年も経ってからとなってしまうのでしょうが、

いつかはそれをちゃんと理解できるように、お預かりさせて頂く子たちを成長させていってあげられればうれしいです。

 

昨日の小5に引き続き、

小2、小3が最後の学判。SS小3・小4が最後の月例。

この一年の集大成をぶつけてもらいたいと思います。

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受験の文化の話。

 

コロナ禍の割と早い時期に、

WHOからの発表で、「人類は、もうコロナ以前の社会には戻れない」という主旨の表現がなされたことがありました。

当時の日本での感染者数はまだそれほどではなくて、でもマスクを入手するのはそこそこ困難な時期だったと思います。

その表現は突拍子もないと感じさせるものでしたが、

それの前だったか後だったか、出社のために見た、ガラガラの中央線、人の姿が見えない新宿の景色は、

その突拍子もなさを信じさせるだけのインパクトがありました。

 

緊急事態宣言、まん防(この記事を書くために、コロナの時系列について検索して久しぶりにこの言葉を見ましたが、もはやちょっと懐かしさを感じますね)などを越えて、

一定、普通に社会が回り出し、もうコロナの感染者数という言葉を報道などで聞かなくなってからも、

しばらくの間は、中央線の乗客の中でもマスクをしていない人はほとんどいない、という状態でした。多分、2023年の夏がくるまではそんな感じだった気がします。

中央線に揺られながら、人々がマスクが外せないその日々が、「コロナ以降の社会」なのだと当時思っていました。

幸か不幸か、気候変動による現代の日本の暑さが、日本人からマスクを取り払って、「コロナ以前の社会」に引き戻すのに寄与したと思います。

 

そういえば、2024年においても、コロナ禍を部分的に引きずっている日本社会の在り様を揶揄する記事を以前何かで読みましたが、

再選したトランプ大統領が様々出している指示の中で、政府職員のリモートワークを禁じて対面出勤させるものがあるのを見て、

ちょっともやもやさせられました。

それはともかく。

 

で、本題の受験の文化の話。

コロナによる社会の文化の破壊は、受験の世界においても例外ではありませんでした。

より具体度の高いものであれば、都立高推薦入試の、集団討論の撤廃。

コロナ禍を乗り越えた現在においては、集団討論を復活する選択肢が学校側にあるにも関わらず、

結局復活させたのはほんの数校に留まります(……面倒くさかったのだろうなぁ……。)。

ただ、受験に向かわせる側のこちらの立場としては、集団討論はとても良い取り組みでした。

例えば、個人のポテンシャルが結果に直結するような業務であれば圧倒的な力を発揮する人であっても、

チームのトップに適するかどうか、というとまた別の話、というのは大人の社会でもあるあるです。

教科学習の世界では群を抜くものがなくとも、対人能力、論理の構成力では秀でている子がいる、というのは何もおかしいことではありません。

往時の推薦対策を行っていて、面接練習や集団討論練習を行う中で、日ごろとは一味も二味も違う存在感を発揮する子は少なくありませんでした。

大学入試においてもAO入試+推薦入試というルートの割合が約半数を占める現代において、

高校受験でそういう道が選択肢として用意されるのはごく自然なことだと思います。

多角的な視点や、教科の枠組みに大別させられない思考力を持っている子に向けて、在るべき選択肢のはずです。

が、上記の通り、(結果としては)コロナ禍を乗り越えていく中でその道は狭まり、

少子化の推移を考えると、おそらく、ここが再度形態を変える可能性は低いでしょう。

我田引水的な話をすると、都立中リベンジ組は、そうでない子よりも明らかに集団討論で強さを発揮していた(ある意味、都立中の作文<というか説明的文章はいずれも>は紙面で一人二役で集団討論するようなものなので)ので、ena生にとってはなおさら集団討論があった方が良いのに。

 

そして、コロナによって破壊された受験の文化は、受験生やその保護者様たちに関わる部分に留まらず、

私たち塾の人間側にも存在します。

が、長いのでまたこの次に書きます。

 

◆今日の一問:様々な転用をされる「御三家」という言葉、元ネタはどことどことどこ?

 

ena塩浜 青木

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