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10.28 日刊ena塩浜 -入試のブレと教育-

投稿日: 2024.10.28 9:56 pm

こんにちは、選挙にはちゃんと行く、ena塩浜の青木です。

 

10月28日、月曜日。

 

 

年度ごとの精度のブレが大きいタイプの過去問の解説を行っていると、

一発勝負で終わってしまう入試の理不尽さを思わされます。

たまたま質のいまいちな問題の年に当たってしまったとしても、

その子にとっては、それが唯一のそこへの入学試験。

普通に力が測られるテストであれば、ちゃんと合格に足る力を持っていたのに、

その日肉体的にも精神的にもコンディションは悪くなく、当人側は万全であったのに、

問題がそれであったせいで、涙をのむことになる、

一番やるせない受験の終わり方の一つです。

 

一発勝負が故のブレがそのように発生するとすれば、

そのリスクを下げるためには、もっと長いスパンで、平常的に力を測る方法があれば良くて、

その機能を期待されているのが、報告書点の存在。

 

が、その手法ですらも、想像よりも平等な勝負になりにくいということを、

このエリアにきてよく分かりました。

現在の通知表のつけ方は絶対評価が基準ですが、

人が人を評価していて、かつ、すべてが点数化されたものだけが対象でない以上、

そこには多かれ少なかれ個人差、あるいは文化の差、などが出てきます。

そこの差の大きさが、予想よりも大きいものであることを思い知らされました。

 

学力を伸ばす、というものは本来結構シンプルなものですが、

上記のような状況の中で、報告書点が入試の合否に加味されるとなると、

「合格させる(させるという表現はおこがましいですが)」というミッションが、

そう簡単に一筋縄ではないかなくなります。

端的に言えば、問題を解けるようになるだけでは、合格ができない。

 

ただ、同時に、そういった「問題を解ける」以外の部分も成長させられるようにすることも、

教育の仕事の範疇なのは当たり前だとも思います。

少し前に書いた、合宿中の生徒たちへの「自分の動きに自分で責任を持てるように」も、

それができないと合格が難しい、とも思っていますが、

合格するためだけにそれをできるようになりなさい、とは思っていないですし、

普段の校舎での授業で、姿勢のことまでちょこちょこ注意をするのは、

授業の効果を上げるため、という面もなくはないものの、

そこまで打算的な気持ちで、勉強をことを考えて言っているわけでもありません。

育てる、という面を、考えてみると結構重くとらえているのだな、と自分で思います。

 

◆今日の一問:長さのm、時間の秒などと異なり、速さは長さと時間の概念を用いての単位となっているのはなぜか。

ena塩浜 青木

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