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小中学部
6.20 日刊ena塩浜 -中学受験における矛盾の話-
投稿日: 2024.06.22 2:13 pm
こんにちは、ena塩浜の青木です。少し更新が滞り、すみませんでした。
締め切りものに追われておりました。昨日一昨日と足を運んでいただいた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありませんでした。
6月20日木曜日。
この日も某都立中の塾対象説明会に参加してきました。
設備面で他を引き離し圧倒的ナンバーワン評価の学校です。
ただ新しいということではなくて、いちいち整っているのが魅力的。強みを活かそうという意思が見えるのが好印象です。
小4理科は今回から天体の分野。
その前は夏の生き物についてでした。
ツユクサもヒメジョオンもエノコログサもヒルガオも自分は子どものときに家の近所でさんざん目にしてきた草花で、
家庭菜園があったためナスもトマトもピーマンもジャガイモもいずれも実物の花を見たことがあって、
登下校の道の田畑で、とうもろこしの花もイネの花も、花と知らぬながらも存在を認識していました。
夜には街の明かりが少ないために満天とは言わないまでも無数の星が夏でも見えて、
祖父母が亡くなり、今はもうつぶして無くなった祖父母の家の裏の大木では運が良いとカブトムシが捕まえられる。
中学受験の世界(より正確には、中学受験に向けての学習のための教材の世界)では、
とくに完成度の高い教材ほど、ただ入試のために知識を詰め込め、ではなくて、
世の中を知るための方法として教材が整えられています。
(完成度の高い、が恣意的な表現なので、何を以て完成度が高いとするか、で意見は様々でしょうが)
アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオのそれぞれの花の大きさの違いを知っていた上で実物を見たほうが、
山で見られる天然のアジサイと、街中で見られる人工のアジサイの違いを知ったうえで世の中を見たほうが、
よりその面白さを感じられますが、
ありのままの生活環境で生物の多様性を感じられるような田舎の方では中学受験はほとんど成立しておらず、
反対に、中学受験の主舞台である都会では自然の中で、教科書の中の被写体たちの実物に触れられない、という矛盾。
私の実家の方の風景をそのままこちらに持ってきて、その中でこれらの学習ができたら、もっとどれだけ子どもたちに楽しさを感じてもらえるか、と思います。
勉強合宿も、ぜひたくさん参加してもらいたいと思いますが、
自然体験型の合宿にも、可能か生徒たちには参加してもらいたいと思います。
教科書の中のことが、現実のこととして体験できることがどれほど大きいか。
実物に囲まれる日々を送って、しかし中学受験なんて遠い世界の出来事だった私からすると、
その重ね合わせができるのはとても羨ましいです。
そういえば、ここまで書いて、小学校のときの家庭訪問(家庭訪問てまだやっているところあるのでしょうか)のことを思い出しました。
私の小学校では、小4から図書室で本を借りられるようになって、
小4当時の私は、図鑑ばっかり借りてくる、と母親が来宅した担任の先生に愚痴をこぼしていました。
今思えば、当時の私はそういう重ね合わせの欲求を無自覚ながら持っていたのでしょうか。さすがにこじつけかなぁ。
◆今日の一問:アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオ、このうち仲間外れは?
ena塩浜 青木
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