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【ena東大島11/8(金)】令和4年度両国中適性検査III
投稿日: 2024.11.8 8:41 pm
こんにちは、ena東大島の佐々木です。
「数」はそれ自体が自然界に存在しているわけではなく、ヒトが作り出した偉大な発明品です。数を利用することで万物を体系的に表すことができ、言語の壁を越えてすべての人類が理解できる素晴らしい記号なのです。今日はそんな数の性質にまつわる令和4年度両国中適性検査IIIのお話です。
令和4年度両国中適性検査III
大問1
(問1)三角形の角度に関する問題★
三角定規を組み合わせた図形から角度を求める問題でした。対頂角を利用すれば解ける易しい問題でしたので必ず解けてほしい一問です。
(問2)120の約数に関する問題★★
120の約数とその倍数を全て書き出し、重複するものを削っていく問題でした。ただし、単純に行うと時間がなくなってしまうので条件である「3桁の数」で絞って行う必要がありました。出てくる数が多く処理するのに時間がかかる一問でしたが、内容自体は解きやすいものでした。
(問3)定規の目盛りに関する問題★★★
4つの数を使って17を作る問題でした。ひたすら試行し続ければ解答にたどり着くことができる一問でしたが、会話文の具体例を参考にして論理的な筋道を立てて解く方が早く解けます。余談ですが、京都大学のオリジナルグッズに「素数ものさし」というものがあるのですがそこから着想を得た問題なのかと思いました。
大問2
(問1)うるう年に関する問題★★
同日1年後の曜日を考える問題でした。通常1年後は曜日が1つ進みますが、うるう年には2つ進むということを計算から導き記述とともに答えさせる一問でした。前述の部分を記述できるとそれだけで部分点が狙える問題であり、その性質についていち早く気づくことが鍵となりました。
(問2)数の和に関する問題★
カレンダーの日数の合計を求める問題でした。実際には試験いう場で緊張の中落ち着いて数を処理することが求められ、学校側がこのような数的処理能力がある人を求めていると分かる一問でした。
(問3)分数の足し算に関する問題★★
決められた数を使って分数の式を成り立たせる問題でした。通分をするために分母同士の最小公倍数は何かということから考え始め分母を確定させ、そこから分子を求めていきます。「通分」とは何かを正しく理解していないと解法にすらたどり着けない算数力が試される1問でした。
令和4年度入試では整数に関する問題が出題され、数に対する認識や処理能力を求められた年度でした。
記述は1問のみ出題され8割以上の得点が一答式の算数の問題であり、受検者の上と下の得点差が大きく開いた思います。
昨年両国中に合格した先輩はみな「計算が上手くいったから合格した」と口を揃えて答えてくれており、年度に関わらず算数力の強化が不可欠です。
残り87日間校舎でしっかりと鍛え上げ、悔いの無い受検となるよう生徒たちと一緒に頑張ります。
佐々木
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