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高校入試によく出る問題とは:理科編
投稿日: 2024.10.16 12:59 pm
みなさん、こんにちは。ena御茶ノ水の髙宮です。
私は中3生に理科を指導しています。今回は、理科の高校入試問題でどのようなものが出やすいのか、私見を交えてお話しします。
都立高入試の形式ですが、大問1・2が小問集合、大問3が地学分野、大問4が生物分野、大問5が化学分野、大問6が物理分野となっています。
頻出の問題というのは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、基本事項をそのまま答えさせる問題です。具体的には
【問題】花粉がめしべの柱頭につくことを何というか。
【答え】受粉
のような一問一答に近い問題です。このような問題は他県の入試では出題されますが、都立高入試にはほとんど出題されません。ただし、他の問題と組み合わせて基本的な知識を問うものは出題されるので、基本事項の暗記は欠かせません。
2つ目は、計算や思考を伴う典型的な「1題」です。これは、大問1~2に多く見られます。
1題ですから、とても複雑な計算を求められるわけではありません。解法を丸ごと理解していれば解ける問題です。例えば、
【問題】1月15日の午後10時に、真南に観測されたリゲルを、2か月後の3月15日に真南の空に見ることのできる時刻はいつか。
【答え】午後6時
この問題は、星の年周運動と日周運動を両方考える必要があります。年周運動から先に考えると計算できる、という解法を知っていることが必要です。
3つ目は、テーマが丸ごと出題される「大問」です。大問3~6に多く見られます。
代表例は、「地震発生時のP波・S波の速さを利用する計算問題」(1年地学)、「エンドウを用いた遺伝の規則性に関する実験」(3年生物)「炭酸水素ナトリウムの熱分解」(2年化学)、「電熱線の発熱と回路」(2年物理)などです。
どれも計算問題を1問以上出題できるうえ、基本問題を合わせて出題しやすいテーマが良く狙われます。
秋以降、過去問演習や単元別の学習をしていく中で、頻出問題を優先し、得点源にしていくことが必要です。指導の中で、特に出やすい問題は重点的に何度も取り上げ、定着するまで教えています。
理科でしっかりと得点できれば、得点アップ+志望校判定アップのいいことづくめです。
秋こそ理科を徹底的に鍛えよう!
(理科は努力が実る科目です。)髙宮
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