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1.23 日刊ena塩浜 -受験は文化①-
投稿日: 2025.01.23 9:41 pm
こんにちは、レタスが好きなena塩浜の青木です。
1月23日、木曜日。
今から30年ほど前、
平成8年度の都立高校入試の国語の大問4では、
食の文化論が出題されました。
都立高の国語はなんだかとっても文化論が好きで、言語だったり建築だったり街づくりだったりと頻出なのですが、
この年は食が題材でした。
さすがにその時点では私はまだenaで勤めるような歳ではないのですが、
入社当時の私が入手できる過去問としてはこれが最も古いものの一つで、
私は入社から現在に至るまで、都立の共通問題校を受験する子たちのクラスを担当するときには、
持っている限りの全ての年度を年間の指導の中に投下していくので、
結果として、これまで自分でも解きなおして(あるいは授業を組み立てなおして)きた過去問の中でも最もその数が多いものの一つに、これがなっています。
引用されているうちの一文目が「食べる営みは文化でもある。」で、
当時入社一年目の私は、ベテランの国語教師の先輩方の前で研修として模擬授業を行う際に、
何も頓着せずそのまま第一段落を音読して、第二段落にある傍線部へ、と行こうとしていたのですが、
その後国語教師の師匠となる先輩に、「まずその一文目で留まらないことがありえない」と指導されたことを覚えています。
その初回から、その後の研修を経て、「本当の国語の授業とはどんなものか」と、自分がそれまでの生徒児童学生の中で、一度も正しい国語を教わってきていないことを思い知らされました。
その問題を目にしているせいで、思い出が想起されてしまって話がそっちへ行ってしまいましたが、
そんな話をしたいわけではなくて、
その文章の中にある、とあるフレーズがとても好きで、文化について触れたり考えたりするごとに、
よく反芻しています。
それは以下の一文。
「しかし、非合理的行動ができるのが文化をもった動物としての人間であるともいえよう。」
上記の通り、あくまで該当の文章は文化論ではなく、食についての文章なので、
この一文は本当にサラっと出てくるだけなのですが、
入社前にはほとんど新書など読まない人間だったので、文化の持つその側面を知らされたのはこの一文が初めてで、
とても衝撃を受けました。
冬期講習の際に、中2の国語の授業で、とある内容の説明の題材として、
節分のひいらぎいわしの話をしました。
知っていれば分かるが、知らない人にとっては見当もつかないもの、の例として。
案の定中2の子たちはみんな知りませんでした。
東京のマンションでひいらぎいわししていたら、隣人から引かれそうですもんね……。
それとも、保護者様の世代でも知らなかったりするのかな。
それはともかくとして。
ひいらぎいわしも、節分も、まぁだいぶ非合理の極ですよね。
豆をまき散らすて。
でも、青木家では毎年2月3日はちゃんと豆まきをする家で、
家族みんなで、家屋内には福は内といいながら豆をまき、玄関やまどからは鬼は外といいながら庭に向かって豆をまいていました。
そのご利益はどうだったのかは分かりませんが、というか、合理性で言えばなかったのでしょうが、
シンプルに楽しかったし、もしやっていない年があったとすると、その後風邪をひいたりしたときには、
やっぱり豆まきをしなかったから、などと思うのかもしれません。
文化、てそういうものですよね。
で、本当のところ書きたかったのは、enaの受験の文化の話なのですが、
さすがに長いので、明日また書きたいと思います。
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◎今後のena説明会予定
原則毎週土曜日の13時からとなります。大体40分程度です。
・1月25日(土)13:00~
・2月 1日(土)13:00~
・2月 8日(土)13:00~
・2月15日(土)13:00~
・2月22日(土)13:00~
あまり堅苦しい感じではなく、楽しんでお聞きいただけると思います。
入学をご検討いただいている方はもちろん、中学受験、高校受験自体をどうしようと考えている方もぜひご参加下さい。
保護者様のみの参加も、お子様とご一緒での参加も可能です。
こちらからお申込みいただけます。
◆今日の一問:「潤す」の読みは?
ena塩浜 青木
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