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小中学部

11.7 日刊ena塩浜 -君たちはどう受けるか-

投稿日: 2024.11.7 9:06 pm

こんにちは、寒いとラーメンの魅力が増しますよね、ena塩浜の青木です。

 

11月7日、木曜日。

一気に冬らしい気温になってきて、明け方の布団が心地よいです。

 

SS小4の国語、今日扱ったのは『君たちはどう生きるか』。

某映画で少し前に話題になっていましたが、予習シリーズではだいぶ前から掲載されています。

抜粋されているのは、

天動説と地動説を引き合いにして、

世の中を自分中心でない捉え方をしなくてはならない、と述べている部分。

小学生でも理解できる哲学として、絶妙な難度をついていると思います。

 

ただ、書いてある情報を理屈として理解できることと、

実際にその考え方をできるのは別。

文章中でも、子どもは天動説的な考え方、大人になるにつれ、地動説的な考え方に、と述べられている通り、

そこの転換は、理屈の理解でなく、経験に基づく体得による部分が大きいと思います。

必然、その転換には中心である自分ではないもの、他が必要となるわけで、

他人であったり、書物であったり、子どもたちがそれぞれ自分なりの他と触れ合っていく中でいつかぶつかる壁となるのでしょう。

小学生で言えば、中学受験をしない子よりも、する子の方が勉強面において他者との接触が増えますから、

きっと全ての人間がどこかでぶつかることになる、自分が一番ではないという事実に直面する機会は早いと思います。

あるいは何かの習い事であっても、同様の体験をいつかすることになる。

本当の一番になることの非現実さをいつかは思い知って、

だからこそ相対的な意味での成長ではなく、

以前の自分よりも成長する、という絶対的な成長へ向けて歩けるようになる、

その歩き方を知ることが習い事だとか、教育機関での経験の重要な機能だと思います。

ただ、そうなるためには、まずはぶつかるまで歩かなければならない。

意思がない歩きでは、壁を越えたときの本当の喜びも、壁にぶつかった際の葛藤もない。

人生の一番の敵は無気力だな、と思いました。

どんな結果に終わっても、涙が出るような受験を、という言い方を以前からしているのですが、

無気力の上での受験が、泣けない結末を迎えるのだと思い当りました。

 

◆今日の一問:季節風が吹かない地域もある、〇か✖か。

 

ena塩浜 青木

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