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小中学部
10.24 日刊ena塩浜 -いでよハリポタ-
投稿日: 2024.10.24 10:07 pm
こんにちは、実はハリーポッターを読んでいない、ena塩浜の青木です。
10月24日、木曜日。
今日のSS小4国語の授業は、文図。
中学入試の中での用語は、その長い歴史の中で市民権を得ていく言葉が多いですが、
例えば流水算、旅人算などの特殊算などがその典型ですね。
が、国語の世界においては、割とその辺りが他教科ほどではなく、
恐らく、文図という言葉も、植木算などの言葉と比べて、ピンとこない方が多いと思います。
中学入試の国語の世界で言う文図とは、次のようなものです。
あまり世になじんでいない「文図」というネーミングそのものは特に覚える必要はなく、
文の構造を示すこちらの意味を理解し、例として示される文から、この文図を自分で作成できるかどうかが重要なのですが、
中心となる主述の理解は実はそれほど難しくなく、肝となるのは、修飾関係の理解です。
日本語は英語などと比べると、それはまぁなんとも自由度の高い言語で、
その自由さの象徴的なポイントが、
主語と述語がどれだけ離れていてもどれだけ近くてもよい、
修飾語と被修飾語が(意味関係が追える範囲で)どれだけ離れていてもどれだけ近くてもよい、
という二点です。
この距離感については、その自由度の高さ故に理屈で教えきることはできず、
どうしても「この言葉はだいたい近くにかかる」「この言葉は割と遠くにかかる」というのを、
日常的な言語生活の中で体得せざるを得ない部分があります。
「とても」はふつう、至近距離の言葉を修飾し、
「中には」は、少し離れた述語にかかる、
という感じ。
一つ一つの単語全てにおいてこういうことを覚えていくわけにはいかないので、
そこは平常時からの経験知による差が出てしまうところです。
読書さえしていれば国語の成績は上がる、という乱暴な論、
国語教師の立場の人でも、あるいは国語の教材を作成している立場の人でも、
賛否のいずれの意見が見られます。
程度問題みたいなもので、
読まないより読んでいる子の方が上がるのは当然だし、
読み方、解き方を伝授しないと成績、得点力は上げられない、読むだけではそこまでの上昇量は期待できない、
というのも、正しいと思うので、
その正否がどうか、についてはおいておいて、
読書をすること、その量を蓄積することで生まれる国語力のアドバンテージは、
つまるところこの修飾被修飾関係の追いかけの鋭さになるのではないか、と思います。
それが重いものとなってくると、昨日書いた読書を楽しむことの壁の重さが増すことになるので、
やはり、本を読む子にさせたい、させるには、あと頭を悩まされることになります。
うーん。
かつてのハリーポッターのような、
もっと近い例だと、漫画ですが鬼滅の刃のような、
外的な圧力で(読まないとみんなの話についていけないかも、といった)、その壁が打破されるようなことがあると良いのですが。
出てこい次代のハリーポッター。
今日はとても数字のならびがきれいな一日。2月1日まで、あと100日。
◆今日の一問:上の写真、3進法の9桁の数として読んだ場合、10進法でいういくつ?
ena塩浜 青木
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